目次
- Q、ホワイトニングとは何ですか?歯のクリーニングとは違うのですか?
- Q、ホワイトニングの種類や期間について教えてください。
- Q、ホワイトニング剤の成分について教えて下さい
- Q、エステと歯科で行うホワイトニングとの違いはありますか?
- Q、市販のホワイトニング剤や歯磨剤で歯を白くすることはできますか?
- Q、ホワイトニングで白くしたら一生その色は続くのですか?
- Q、どのくらいで元の色にもどりますか?
- Q、体に害はありますか?また、歯にダメージはありますか?
- Q、ホワイトニングは痛いですか?
- Q、知覚過敏ってなんですか?
- Q、誰でもホワイトニングはできますか?
- Q、ホワイトニングで注意することはありますか?
- Q、結婚式までに歯を白くしたい!
- Q、抗生物質での着色もホワイトニングできますか?
- Q、矯正中にホワイトニングはできますか?
- Q、被せ物や神経のない歯でも白くなりますか?
- Q、ホワイトニングによくある誤解について
- Q、ホワイトニングの機械は何を使っていますか?
Q、ホワイトニングとは何ですか?歯のクリーニングとは違うのですか?
Ans,デンタルクリーニングはご自身の歯を本来の色に戻すことです。
PMTCとして歯の清掃・洗浄をし、お茶などの茶渋、たばこのヤニなども取ることができます。
ホワイトニングではご自身の歯を本来の歯の色より白くすることができます。
Q、ホワイトニングの種類や期間について教えてください。
Ans,その方法は大きく3つあります。
1 ホームホワイトニング
ご自身が自宅で行うホワイトニングで、もっともお手軽な方法です。
マウスピースの中にホワイトニングジェルをいれ、1日1回2時間位お口の中に装着していただきます。
効果は3~4日で出始めますが、最も効果が出るまでに、2週間~1カ月ほどかかります。
2 オフィスホワイトニング
診療室で行うホワイトニングです。マウスピースを使用するのが面倒だ!という方に向いています。
歯の表面にホワイトニング剤を塗って特殊な光を当てることで、歯の内部にある色素を分解し、歯を白くします。
この方法は1回の来院で歯を白くすることが可能ですので即効性があります。(回数を繰り返すことでより白くなります)
3 デュアルホワイトニング
オフィスホワイトニングとホームホワイトニングを併用して行う方法です。
最も早く、最も効果の出る方法で、白さも長持ちします。
Q、ホワイトニング剤の成分について教えて下さい
Ans,ホワイトニングの成分は過酸化水素です。ホワイトニングで使用する濃度は36%以下のものです。
Q、エステと歯科で行うホワイトニングとの違いはありますか?
Ans医療機関でないエステでは過酸化水素を使えないため、ホワイトニングの効果が低いです。
そのかわりに医療機関のものに比べて安くなっている場合が多いです。
また、専門知識を持つスタッフの意見が必要な場合や、より適切な処置の判断・選択肢の幅…といったニーズにも歯科の方がお答えできるかと思います。
Q、市販のホワイトニング剤や歯磨剤で歯を白くすることはできますか?
Ans,市販のものには、「歯を白くする」「ホワイトニング」と謳っている製品がありますが、これは歯の表面の汚れや色素を落とすいわゆるデンタルクリーニング効果のみです。
歯の表面の着色は、市販の歯磨剤やジェルでも少しは落とすことができますが、歯自体の色を白くするには歯科医院でのホワイトニングでないとほとんど変わりません。
Q、ホワイトニングで白くしたら一生その色は続くのですか?
Ans,ホワイトニングは、日焼けと同じなので、時間がたつとその人本来の歯の色に戻ろうとする作用が働き、時間の経過とともに歯の色が戻ってしまいます。
Q、どのくらいで元の色にもどりますか?
Ansホワイトニングは、歯の色素を化学的に分解して白くするので、完全に元の色に戻るには数年かかりますが、徐々に後戻りし始めるのは、個人差はありますが6ヶ月~1年くらいです。
Q、体に害はありますか?また、歯にダメージはありますか?
Ans、ホワイトニングに使われている薬剤の主成分、過酸化水素はオキシドールです。
通常、消毒などに用いられているものなので、体に害はありません。
濃度が36%以下なら体内に入っても害はないと証明されています。
よって、歯がもろくなるなどの歯へのダメージもありません。
Q、ホワイトニングは痛いですか?
Ans,ホワイトニングは施術中に歯を削ったり、麻酔をかけるということは行わないので、この意味では痛みは起こりませんが、知覚過敏により歯がしみる場合があります。
しみる症状は一過性のものなので、薬剤の使用を一時中止することで自然と痛みは治ります。
また、知覚過敏用の歯磨剤やフッ素・リカルデント配合の歯磨剤を使うと改善することがあります。
Q、知覚過敏ってなんですか?
Ans, また、ホワイトニングに付き物なのが、『知覚過敏』です。
『知覚過敏』とは、虫歯ではないのに冷たい水・ブラッシングなどがしみる症状のことです。
ホワイトニングの効果が高いほど、知覚過敏も強くなる傾向があります。
ホワイトニングの知覚過敏は、通常時間の経過とともに消失しますが、当院では、知覚過敏対策にいくつかの薬剤・ご家庭用の歯磨き粉を用意しております。
Q、誰でもホワイトニングはできますか?
Ans,誰でも出来るわけではありません。
ホワイトニングができない方(絶対的禁忌症)
無カタラーゼ症候群の方、呼吸器疾患(肺炎など)のある方
ホワイトニングに向いていない方(相対的禁忌症)
妊娠・授乳中の方、象牙質形成不全症、エナメル質形成不全症、治療していない虫歯が多い方、歯に亀裂が多い方、重度の変色の方、知覚過敏になりやすい方、ひび
年齢の制限(18歳以下)や、妊娠中のホワイトニングに制限があるわけではありませんが、これらの方に対する安全性が確立されていないので、原則的にはあまりお勧めはしません。
Q、ホワイトニングで注意することはありますか?
Ans,ホワイトニングは薬剤が歯の表面から作用するので、歯の表面に顕著な沈着物(例:大量の歯石・たばこのヤニ・茶渋)がある場合には特に施術前のデンタルクリーニングが必要です。
ホワイトニング期間中には、ホワイトニング効果を高めるため食事に注意が必要です。
着色しやすい食材は控えましょう。
例:コーヒー、ウーロン茶、赤ワイン、たばこ、カレー、キムチ、醤油、ソース、ケチャップ、イソジン等のうがい薬…
このような食材は特に、ホワイトニング術後24時間は避ける事をお勧めします。
また、ホワイトニングしているからといって、歯を磨かなくても大丈夫!なんてことはありません。
歯磨などのセルフケアが大変重要です。
他にもホワイトニングは一生ものではないので、アフターケア(タッチアップ)も必要です。
オフィスホワイトニングの場合、一気に白くなりますが再着色も早いので4~6ヶ月、ホームホワイトニングは半年~1年でタッチアップが必要です。
タッチアップは繰り返すことで再着色しにくくなるので間隔を延ばすことはできます。
Q、結婚式までに歯を白くしたい!
どのくらい前からホワイトニングを始めたらいいですか?
Ans,式の1カ月前くらいから受けることをお勧めします。オフィスホワイトニングの場合、1日で白くなるタイプであれば直前でも大丈夫ですが、余裕をもって2~3日前には終わらせるように予定されるといいと思います。
Q、抗生物質での着色もホワイトニングできますか?
Ans,テトラサイクリンによる、歯の変色もホワイトニングで白くすることは可能ですが、縞模様を完全に消すことはできません。
均一に白くしたい場合は、被せ物(ラミネートベニア等)をお勧めします。
Q、矯正中にホワイトニングはできますか?
Ans,矯正器具がついている間は薬液が十分に歯にいきわたらないのでお勧めできません。
マウスピースに入ってからは、ホワイトニングは可能ですが、矯正中は知覚過敏の症状がでやすいので、矯正治療が終了してからのホワイトニングが良いでしょう。
Q、被せ物や神経のない歯でも白くなりますか?
Ans,被せ物は金属やセラミックなどの素材を使っており、ホワイトニングでは白くできません。
被せ物自体を作りかえる必要があります。
神経のない歯の変色をホワイトニングするには、ウォーキングブリーチという方法があります。
これは歯の中に薬剤を入れて、白くしていく方法です。
1回で白くなるわけではなく、1週間に1回薬剤の交換をし、約1カ月期間がかかります。
Q、ホワイトニングによくある誤解について
Ans,一般の方の中には、ホワイトニングについて、誤解をしている方が多いように思えます。
いくつか紹介をすると・・・
誤解1 ホワイトニングは歯に悪い?
ホワイトニングは歯を痛めることはありません。
ですが、ホワイトニングは知覚過敏をひきおこすことはあります。
これが誤解を招く原因だと思われます。
当院では知覚過敏対策を行っております。
誤解2 ホワイトニングをすると虫歯になりやすくなる?
ホワイトニングをしても虫歯になりやすくなるということはありません。
ホワイトニングは歯を溶かすわけではありませんから。
『漂白』というイメージと知覚過敏による誤解からそう思われるのでしょう。
誤解3 ホワイトニングをすると絵具のような真っ白になる?
ホワイトニングをしても絵の具のような真っ白にはなりません。
あくまで透明感のある落ち着いた白い色になります。
真っ白にするにはかぶせ物などを行う必要があります。
誤解4 デンタル・クリーニングで歯を白くしたい!
デンタル・クリーニングはホワイトニングではありません。
デンタル・クリーニングは歯のお掃除。歯の本来の色を取り戻し(美容)、同時に歯石などを除去する(治療+予防)ことです。
ホワイトニングは歯の漂白。一緒に行うことが望ましいでしょう。
Q、ホワイトニングの機械は何を使っていますか?
Ans,ホワイトニングの機械には主に下記の3種類があります。
当クリニックでは、全ての機械をスタッフに試してみた結果、ビヨンドが一番いいという体験談で判断し、ビヨンドを使用しています。
コスモブルー(LED)
長所
- (明るい場所で)白さが実感できた。
- 近くで照射できるから、より効果がありそうな気がした。
- SPF(日焼け止め)のリップクリームを塗ってもらえた。
短所
- 前歯がしみた。
- 1週間くらい歯肉が過敏な状態で歯磨きが痛かった。
- マージン部分は保護剤があるため、あまり白くならない。
- チェアタイム1時間~1時間半はかかる。(長い)
ブリリカ(LED)
長所
- 機械が小さい。
- やさしい感じがした。
- 何かあった時に手元のボタンで自分で停止できる。
短所
- あまり(コスモブルーに比べて)白くなった感じがしなかった。
- 1週間くらい歯肉が過敏な状態で歯磨きが痛かった。
- 機械を口角鉤に直接セットするので、口元が少し重い。
- マージン部分は保護剤があるため、あまり白くならない。
ビヨンド(ハロゲン)
長所
- 作業工程がシンプル。
- 短い時間で終了できる。
- 歯肉保護剤を塗った所(マージン)も白くなる。クラックや咬耗などがあるところも保護剤を塗っていればしみない!
- 1度の来院で白くなる(個人差はあります)
- 1歯用の照射器もついている。(いろんなケースに対応できる)
- 何かあった時に手元のボタンで自分で停止できる。
短所
- 術中に少ししみた。(その後数時間たまに痛み出た)